部活動と勉強の関係性①


 ほとんどの中学校や高校では終業式を終え、いよいよ最終の追い込みの時期へと突入しました。塾や予備校に通っている生徒、自力で勉強に取り組む生徒、勝負までの取り組み方はそれぞれだと思いますが、不安を抱えながら、それでも一日一日を真剣に臨んでいることでしょう。

 

 運動部の生徒は、引退してからの成績の伸びがスゴイ!ということを聞いたことはありませんか?私はそのとおりだと思います。夏に部活を引退してから、そのことをすでに実感できているでしょうか?

 

 理由は様々です。もちろん、部活ばかりに打ち込んでいて、まともに勉強しておらず学力の蓄積がなかったために、成績が伸びるというケースもありますがそれだけではありません。

 部活動と勉強との関係性を何日かに分けてお話ししようと思います。

 まだ受験生ではない生徒にもぜひ知っておいて欲しいことです。みなさんが今、真剣に取り組んでいる部活動が必ず将来の役に立つことを理解してもらうことで、日々の練習に更に真剣に取り組んでもらいたいと考えています。

 

 

 では、今日のテーマは「努力の方法」です。

 

 運動部で真剣に取り組んだ生徒は、「努力の方法」を知っていると思います。

 

 スポーツを行う以上、すべての選手は自身の技術の向上を目指します。

 チームスポーツでも個人競技でも同じです。そして、すべての選手は上達の過程において、必ず壁にぶち当たることでしょう。

 「自分が思ったように上達しない」

 「新しい技術を習得できない」

 「苦手な点をなかなか克服できない」

 こういった悩みを抱かない選手はいないでしょう。

 また、真剣に上達を目指す生徒ほど、壁にぶち当たる回数は多くなるでしょう。

 

 では、壁にぶつかってしまった時に、皆さんはどうするでしょうか?

 自分の弱点や課題を挙げ、それを乗り越えるための手段や練習方法を考え、そして練習を重ねて試してみて、それでもうまくいかなければ別の手段や練習方法を考え…ということを繰り返してきたのではないでしょうか。

 

 自分の課題から逃げることなく、それを乗り越えようと必死に努力を重ねるはずです。

 そして実際に技術の向上をしてきたはずです。

 

 そして、勉強にもこの過程が必ず役に立つのです。

 勉強していく中で、うまくいかないことは必ずあります。

 その時にどう克服していけばよいのか。それは部活動の時にあなたが自分の技術を向上させてきたのと同じような過程をたどっていけばよいのです。

 

 だから、部活生は努力の方法を知っています。

 部活動で学んだことが、勉強にも生かされます。

 そして、努力を続けることができます。自分のパフォーマンスに伸び悩んだときに、あきらめずに繰り返し努力を続けてきたので、勉強でうまくいかないことがあっても逃げずに努力を続けることができるのです。

 

 ですから、現在も現役で頑張っているみなさんは、決してあきらめることなく努力を続けていってください。その頑張りは、必ずみなさんの将来の糧になります。

 

 すべて中学生・高校生を応援しています。