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部活動と勉強の関係性③

  部活動の経験が勉強にも好影響を与える点は他にもあります。3点目として挙げるのは「集中力」です。

  部活動生は、授業が終わったあとに練習を行います。また朝練がある部活動もあるでしょう。ですから、いつも時間がない中で生活しているということになります。
  時間がない中で勉強と部活を両立している生徒にとっては、限られた時間の中で、学習すべき内容を習得しなければなりません。ということは、短期で集中して勉強をしているということになります。その一瞬に集中できる習慣を身につけている部活生にとっては、引退してからの限られた時間の中でも、十分に巻き返しができる集中力があるのです。

  また、この集中力はスポーツの中からも身につけられたものであると言えます。試合での一瞬の場面で最高のパフォーマンスをするために、相手の動きや、仲間の動きを注意深く見るために集中します。その一瞬で状況を判断し、その時にベストな動きをとろうとします。瞬間で最高のパフォーマンスをしようとする、スポーツで培った集中力は、勉強にも必ず生かされるはずです。

しかし、現役時代には勉強を放棄してしまっている人を時々見かけます。一つのことに集中して取り組む、という点ではスポーツだけに全力を注げているもかもしれません。一方で、そのような生徒でも学校での授業は必ず受けなければいけないものです。どうせ同じ時間を過ごすのであれば、授業中をぼーっと過ごすよりも、その瞬間に出来る限りのことをした方が良いとは思いませんか?
そうすることで、時間の使い方もうまくなりますし、勉強の集中力がスポーツにも好影響を与えることになります。
  これは現役生に伝えたいことです。スポーツばかりに熱中することも良いのですが、勉強を諦めるのではなくて、限られた時間の中で授業を頑張ってうけてみませんか?
   必ずみなさんの部活、勉強に良い影響をもたらすはずです。
  心から応援しています。