センター試験が終わりました。
英語ではリスニングで奇妙なキャラクターが出現し、話題になりましたね。
筆記の問題は、解いてみてどうだったでしょうか。
私の率直な感想としては、全体として読み取りやすいものだったのではないかと思います。
そして、センター試験を解きながら強く思ったのは、「読み方」は大事だということです。
特に段落の読み方は非常に大切です。段落の読み方が徹底できていた受験生にとってはセンター試験は簡単だったでしょう。また、段落の構成を学ぶことは大学での勉強に必ず役に立ちます。大学でレポートを書く際に、論理的な文章を書くためには、段落の構成が役に立ちます。
では、段落の構成はどのようになっているのでしょうか。
まず日本語の文と、英語の文の段落のつくりとして大きく違う点に注意しましょう。
日本語の文で段落分けをする際に、「形式段落」と「意味段落」に分けて考えますよね?
つまり、一文字下がっているだけの形の上での形式段落と、意味のかたまりをいくつかの形式段落をまとめた意味段落に分かれます。ということは、日本語の文では、形式段落が意味のまとまりをなさないということです。
しかし、英語の文は違います。英語の文では段落が変わると話題は変わります。逆にいえば、一つの段落には一つのトピックという形で展開されます。
では、段落の中身はどうなっているのでしょうか。各段落の一文目はトピックセンテンスが置かれます。この段落でのトピックは何なのか、何を述べたいのかを段落の最初に書きます。結論が最後にくることの多い、日本語の文とは反対ですね。英語では言いたいことを最初にドーンと置くのです。
トピックセンテンスの次はどうなるでしょう。それ以降はボディーと呼ばれる部分になります。トピックセンテンスで述べた筆者の意見の正当性を持たせるために、様々な方法で説得します。具体例を出したり、他の人の言葉を引用したり、反する意見を述べてそれを否定することで正当性を高めたり、別の言葉で言いかえたり、その方法は様々です。いずれにしても、トピックセンテンスの正当性を支えているのです。ですから、トピックセンテンスに沿った内容であるということがわかれば、ボディーパートの読み取りは簡単になってくるでしょう。
英語の文はこのような展開をしています。トピックセンテンスからボディー、話題を変えて、トピックセンテンスからボディーという流れをしっかり読み取ること。
パラグラフリーディングとも言われますが、読むだけでなく、文を書くときにも意識して欲しいところです。